妹Sallyがひき続き
「くれまちすの丘」からお届けです。
私は施設内にある
「ヴァンジ彫刻庭園美術館」
に来ております。
うしろにある作品は
ヴァンジが1970年に制作した
「壁をよじのぼる男」です。
「壁をよじのぼる男」 (1970年ブロンズ・アルミニウム・ポリクローム)
ヴァンジが表現した壁は私たちが生きていく上で
乗り越えなくてはならない障害を意味します
しかし壁を登りきった男の顔は、達成感というより蒼白無心の表情です
希望を持って困難を乗り越えようとしたが現実は理想と程遠かった・・・
という心情が大きく見開いた目で現されています <パンフレットより>
妹サ:
こんにちは、壁男さん。
壁男:
・・・・・・・・・・。
妹サ:
ちょっと、聞いてるの?
壁男:
せっかく・・・
壁を乗り越えたのに・・・
壁男:
何この
「コレジャナイ感」・・・。
妹サ:
ハァ?!
妹サ:
もっとちゃんと見てよ。
けっこうおもしろいよ?
妹サ:
たとえばあの人。
「立っている男」 (2002年ブロンズ) |
妹サ:
「お鼻がぶに」っとなっちゃってる・・・。
妹サ:
ね。
おもしろいでしょう?
壁男:
おもしろいかどうかはわからないけど
なんか元気出てきた。
<つづく>