さりお:
ゆく川の流れは絶えずして
しかも
もとの水にあらず ・・・
妹サ:
・・・・・・・・・・。
妹サ:
何それ。
さりお:
え〜、知らないの〜?
かものちょーめーの
「
ほーじょーき」だよ〜。
さりお:
「一見同じように見えても
ものごとは移り変わっていく」という
「無常」を描いた古典の名文だよ。
妹サ:
ふーん・・・。
妹サ:
私はこの近くの
アイスクリーム自動販売機が
全部売り切れだったことに
「無常」を感じたわ。
今日は夏日だから
よく売れたってわけね。
さりお:
・・・・・・・・・・。
さりお:
君はちっとも
「ぽえてぃっく」じゃないね。
妹サ:
ハァ?!
妹サ:
じゃあ、さりおは食べたくないの?
こんなよく晴れた暑い日に
川を眺めながらのアイスクリームを!
さりお:
いや、食べたいけれども・・・
妹サ:
ほら、やっぱり!
さりお:
え〜???
 |
<つづく> |
妹サ:
ああ・・・
なんて気持ちいいのでしょう・・・。
妹サ:
まるで自分が空っぽになって
自然と一体になる感じ・・・。
さりお:
???
保護色だから・・・?
妹サ:
もうっ!ちがうわよっ!!
そういう「ふぃーりんぐ」
ってやつよ!
さりお:
えー???
妹サ:
ほらっ。
せせらぎに耳を傾けて
新緑を見上げて
心を「む」にするの。
妹サ:
・・・・・・・・・・。
さりお:
・・・・・・・・・・。
妹サ:
ね?
「じが」が溶けていくでしょう?
さりお:
???
そもそも俺たちに
「じが」はあるのだろうか・・・?
妹サ:
なに急に根源的なこと言ってんのよっ!!!
<つづく>
妹サ:
神社でお参りを済ませた後は
「ロックガーデン」を目指します。
さりお:
よーしっ!
がんばるぞっ!
妹サ:
エイエイオーッ!
妹サ:
・・・・・・・・・・。
さりお:
・・・・・・・・・・。
妹サ:
じゃあ、SSさんのポケットに
入りますかね。
さりお:
そうだね。
妹サ:
というわけで
ロックガーデンまで
あと800メートルというところまで
やってきました。
おやおや〜?
大きな岩を発見しましたよ〜?
さりお:
「天狗岩」だって。
妹サ:
「てんぐいわ」?
妹サ:
あっ!
あそこにチェーンが付いてる。
登れるんじゃない?
さりお:
登れないよ〜。
妹サ:
いくじなしねえっ。
私、登っちゃおうかしら。
さりお:
よしなよ〜。
天狗さまに怒られちゃうよ〜。
さりお:
「天狗になるなよ。」
・・・って。
妹サ:
・・・・・・・・・・。
さりお:
・・・・・・・・・・。
妹サ:
ポケットに戻ろっか。
さりお:
そうだね。
<つづく>
皆さん、こんにちは。
妹Sallyです。
今日は御岳山に
ハイキングにやってまいりました。
妹サ:
今回は「さりお」もいっしょです。
さりお:
ひゃー、わくわくするー。
がんばるぞっ。
妹サ:
まずは武蔵御嶽神社で
お参りしたのだけど
ここまですごい石段だったね。
私、もう足がパンパン。
さりお:
俺も、もう足が笑ってる。
妹サ:
・・・なんてね〜。
さりお:
ね〜。
妹サ:
我々は
SSさんのポケットの中で
移動なのでした。
さりお:
ひゃー、楽ちん。
<つづく>