さりお:
ゆく川の流れは絶えずして
しかも
もとの水にあらず ・・・
妹サ:
・・・・・・・・・・。
妹サ:
何それ。
さりお:
え〜、知らないの〜?
かものちょーめーの
「ほーじょーき」だよ〜。
さりお:
「一見同じように見えても
ものごとは移り変わっていく」という
「無常」を描いた古典の名文だよ。
妹サ:
ふーん・・・。
妹サ:
私はこの近くの
アイスクリーム自動販売機が
全部売り切れだったことに
「無常」を感じたわ。
今日は夏日だから
よく売れたってわけね。
さりお:
・・・・・・・・・・。
さりお:
君はちっとも
「ぽえてぃっく」じゃないね。
妹サ:
ハァ?!
妹サ:
じゃあ、さりおは食べたくないの?
こんなよく晴れた暑い日に
川を眺めながらのアイスクリームを!
さりお:
いや、食べたいけれども・・・
妹サ:
ほら、やっぱり!
さりお:
え〜???
<つづく> |